高齢者の血圧の正常値についてです。今のところ高齢者は、「65歳以上から高齢者とする」と定義されていますが、これだけ元気な高齢者が増えてくると、「70代から高齢者」と訂正してもいい時期に来てるのかなという気がしています。

そこで下の表から高齢者の血圧の正常値は、70代の平均値の145/80mmHgほどと想定します。

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また血圧を正常値に出来ている高齢者は、ほんの一握りの19%ほどとなっているようです。

日本高血圧学会は、高齢者の血圧の正常値はあくまで130/85未満とし、高齢者の降圧目標を60代140/90、70代150/90、80代で160/90と設定しています。

高齢者 血圧 正常値 血圧 正常値の割合 血圧 正常値
(平均値)
高血圧の割合 降圧剤 服用者
血圧の平均値
60代 24% 141/83 54% 150/86
70代 19% 145/80 63% 152/81

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高齢者の血圧の特徴は、血圧の上下差が開く方が多い、血圧が安定しない、早朝高血圧などがあります。特に高齢者の場合、下の血圧は正常値で上の血圧は高い方(収縮期高血圧症)が増えてくるのが特徴です。

血圧の上下差が大きい高齢者の方は、動脈硬化が進んでいる可能性がありますので医師にご相談いただくのが良いと思います。

また早朝高血圧とは、寝てる間ずっと高血圧が続く方と起床時に急激に血圧が上がる方を呼びます。どちらも高齢者によく見られるもので、朝方に多発している脳卒中や心筋梗塞と深く関係しています。

高齢者 血圧 正常値 上の血圧 下の血圧 自宅測定時
至適血圧 119まで 79まで 125/80未満
正常値 120~129 80~84
正常高値 130~139 85~89
Ⅰ度高血圧 140~159 90~99 135/85以上(単位mmHg)
Ⅱ度高血圧 160~179 100~109
Ⅲ度高血圧 180以上 110以上

高齢者の血圧の正常値は一般的に130/85未満と定義されていますが、年齢別、男女別などの数字も考慮に入れて頂き、血圧を正常値へ近づけて頂きたいと思います。

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