70代の血圧の正常値は、上の血圧で145mmHg、下の血圧で80mmHgほどが正常値と想定出来ます。70代の血圧の大きな特徴は、上の血圧は上がり続けますが、下の血圧は下がり始める点です。

時々70代の方で、下の血圧が正常値になったと喜ばれる方がいらっしゃいます。しかし70代前後によく見られるこの「下の血圧は正常値だが上の血圧は高い」方を収縮期高血圧と呼んでいて、動脈硬化が進んでいるサインとして注意を促しています。

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下の表を見ても、60代から70代にかけて下の血圧は下がっているのがお分かり頂けるかと思います。「血圧の上が高い方」はこちらの記事へ

70代 血圧 正常値 30代 40代 50代 60代 70代
女性の正常値 114/71 123/77 133/81 140/82 145/79
男性の正常値 124/79 130/84 138/85 142/84 146/80

次に70代の方で血圧が正常値の方の割合です。70代で血圧が正常値なのは18%ほどしかおりませんので、5人に4人は正常高値もしくは高血圧という事になります。

血圧が正常値の割合 30代 40代 50代 60代 70代
女性 85% 65% 43% 26% 19%
男性 62% 41% 31% 22% 18%

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最後に降圧剤を服用されてる70代の血圧の平均値を見てみます。70代の降圧剤服用者を見ても下の血圧は正常値ですが、上の血圧は高いままです。やはり動脈硬化が進んでいる可能性を否定出来ません。

70代 降圧剤 服用者
血圧 平均値
30代 40代 50代 60代 70代
女性 115/77 144/88 147/89 150/85 151/80
男性 148/93 150/94 150/92 150/87 152/81

もしも70代の方で動脈硬化がご心配でしたら、血圧脈波検査という動脈硬化の検査もありますので、正常値かどうか病院で検査してみるのも良いかと思います。

動脈硬化の簡易計算式もご紹介しておきます。

動脈硬化の判定
①(上の血圧-下の血圧)÷3+下の血圧・・・正常値は90未満です。
②上の血圧-下の血圧・・・正常値は40~60の間です。

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